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電圧抑制で売電量が減ってしまう?

2016/11/21

  • 画像:タグ太陽光発電に関わる制度

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発電した電力を売電できることが太陽光発電の大きなメリットです。しかし、電圧抑制により売電量が減ってしまう状態があることをご存知でしょうか?今回は、この電圧抑制の発生する原因や対策についてみていきましょう。

電圧抑制とは

電圧抑制とは、電圧が上昇しすぎないようにパワーコンディショナーが電圧の上昇を抑制する仕組みのことをいいます。

売電は、ソーラーパネルで発電され電気をまずは家庭内で消費し、余った電気を電力会社の配電網に流して電力会社に買い取ってもらうという仕組みになっていますが、電気は電圧の高い所から低い所へ流れていく性質を持っているため、住宅内の電圧よりも配電網の電圧が高いと電気が配電網に流れていかなくなってしまいます。

画像:電圧と電気の流れの関係

通常、パワーコンディショナーは、ソーラーパネルで発電した電気の電圧を高めるなどの調整をして余剰電力を電力会社の電力網に送る役目を担っています。

しかし、このパワーコンディショナーの仕組みは常に働くとは限りません。電力会社の電線と住宅内の配線は、買電用のメーター部分で繋がっていますが、電気事業法によりこの接続部分の電圧は95~107Vの範囲を保つことが定められています。

パワーコンディショナーは、電圧が上限である107Vに近づくとそれ以上電圧が上がらないように太陽光発電による発電量を抑制します。これを「電圧抑制」というのですが、発電量が抑えられてしまうため結果的に売電量も少なくなってしまうのです。

電圧抑制の原因

電圧抑制が起きる原因は、大きく分けると「配電網の電圧が高い」、「宅内配線の問題」の2つに分けられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

原因1:配電網の電圧が住宅内の電圧よりも高い

住宅内の電圧よりも配電網の電圧が高くなると電気は流れていきません。つまり売電を行うには、住宅内の電圧を配電網の電圧よりも高くする必要があるわけですが、配電網の電圧が107Vであるとパワーコンディショナーは住宅内の電圧をそれ以上高くすることができないため、発電を抑制し売電ができない状態となるのです。

では、配電網の電圧が高くなるのにはどのような原因があるのでしょうか?対策と共にみていきましょう。

1.近隣の施設の影響

近くに工場や商業施設があり、大量の電気を消費する場合、その地域の電圧は高く設定されています。工場や施設が稼働、営業している時には電気が消費されるため、配電網の電圧が低くなり問題なく売電がで電網の電圧が高い状態となってしまいます。

2.近隣に発電システムが多い

近隣に太陽光発電を設置している住宅が多く、売電のタイミングが重なるような場合にも、その地域の配電網に多くの電気が流れることで電圧が高くなってしまいます

このように近隣地域の電圧の変動で電圧抑制が生じる可能性があります。もし、頻繁に電圧抑制が起きる場合には、電力会社に交渉してみると良いでしょう。近くの電信柱に変圧器を設置して電圧を安定させるなどの対策をとってもらえるかもしれません。

また、パワーコンディショナーの電圧抑制の設定値(制定値)を変えることによって対応することもできますが、特別な手続きが必要なため必ず電力会社に相談して許可を得てからにしましょう。

原因2:ケーブルの長さと太さが適切でない

電圧はケーブルの抵抗が大きいと高くなる性質があり、ケーブルが細くて長いほど電気が流れにくく、抵抗が大きくなって電圧が高くなります。そのため、パワーコンディショナーの抑制機能が本来の抑制開始よりも早く作動して電圧抑制が起きる可能性も高くなってしまうのです。

宅内配線のケーブルは、メーカーの基準に沿ってできるだけ短い距離で機器同士を配置し、より太いケーブルを使うようにしましょう。このように、宅内配線を見直すことで電圧抑制の可能性を減らすことができるのです。

まとめ

発電できる状態の時に抑制がかかって売電量が減ってしまうのはもったいないですね。安定して売電収入を得ていくためにも、電圧抑制が頻繁に発生する場合には販売店に相談し、周囲の環境を整えて電圧抑制となる状況を回避していきましょう。

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